でんでんのネイチャーウォッチング【第3回】

生と死

 ネイチャ−フォトグラファ−星野道夫さんが亡くなった。
 テレビ「奇想天外」のロケ先のカムチャッカでヒグマに襲われたのだ。ネイチャ−フォトグラファ−としては、世界的にも名の知れた存在であった。
 しかし、ヒグマの生活圏での事故、危険を覚悟の職業とあれば、このような事故の可能性についてもきっと考えたこともあるのだろう。
 ともあれ、ご冥福をお祈りするとともに、ぜひ、みなさんも彼の写真集を見て下さい。
 話は変わりますが、9月に入るとサケの産卵シ−ズンとなりますが、ピクチュア2の写真はカワセミの写真を撮りたくて小さな川で偶然見つけたものです。自然界には無駄が無いと思うシ−ンでした。
 だけど、この小さな川の川辺を歩いてみると、やたらと腐敗臭がすのです。よく見ると、サケが山ほど埋めてあったのです。どうも、孵化場の採卵した後のサケらしい感じがしました。
 なんだか、人間は無駄が多すぎるとつくづく感じた日でもありました。
 ピクチュア3はエゾリスが貯食しておいたクルミを忘れてしまったみたいで、クルミの木が大きく松の間から伸びていたのでした。クルミはエゾリスに実を食べさせてあげる代わりに、クルミの子孫を増やしてもらっているのです。
 エゾリスの食事を見ても(ピクチュア6)必ず、食事をする時は木の上か木の下でとります。外敵が来ても、すぐに木の上に逃げられるからなのです。
 いつも、生と死が背中合わせの自然に学ぶべきことが今の人間には少し足りないような気がするのでした。



【ピクチュア1】広尾川に産卵にきて死んでいくサケ。
タマゴを産み付けるとすぐにカモメに狙われ、タマゴは食べられていた。


【ピクチュア2】2年前の9月、大雨で十勝川えん堤を乗り越えて孵化場までやってきたサケ。
自らの命を我が子が食べ、新しい命になっていった。


【ピクチュア3】エゾリスが貯食して忘れていったオングルミの幼木が
松の間から芽を出し大きくなってしまった。(帯広動物園にて)


【ピクチュア4】スタッフが寝泊まりしていたロッジ。
このロッジの左手前に星野さんはテントを張っていて、ヒグマに襲われた。


【ピクチュア5】ネイチャ−フォトグラファ−星野道夫氏


【ピクチュア6】秋のひととき、エゾリスが食事をしていた。

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